コラム「ブログをはじめたのは」


時々、電化製品やプラスチック製のものが無性に嫌になります。

電機屋さんにたまに行って、
これは便利だなーと思っても
これを買うと
家のコンセント穴が一つ埋まるかと思うと、
なんだか気が滅入ってきて
買いたいとは思わないのです。

部屋のなか、照明に照らされた
プラスチック製品がずらりと並んでいると、
自分が100円ショップにいる気がしてしまって、
無性に捨て去りたくなります。
プラスチックのハンガーとか
小さな容器なんかも捨てて、
木材や金属のものに買い換える時期がたまに訪れます。

現代の社会の人々をこう2分する。
インターネット/電子デバイスをバリバリ使いこなす人々と
(電子製品に依存にすることに1mmの疑いも感じない人々)
そういうものには距離を置きたいと考えている人々。
それでも、その中間だと言う人が現代人の90%だと思うのです。

僕は後者ですが、ある日突然
「いやもう時代も時代だし、そういう拒否感とは縁を切ろうよ!」
と思い立って、前者になろうと努力するのですが、すぐにへばる。

3年前に動画編集をし、ちゃんとパソコンを
使いこなす男になるぞと決意し買ったMacBookは、
先輩の送別会用のムービーを作ったきり、数年放置状態。
インスタ、ツイッター、昔作ったホームページの日記、
これからは積極的に発信しよう!
と思い立つ時がたまに来るのですが、
別に言いたいことなんてないことに気づく。
それに、他の人の発信を見てるだけで、
何だか疲れてきて、気づいたらやめてしまう。
そういう人の方が、
今の世の中、多数派かもしれません。

今回のブログ開設も、
いつものパターンかもしれないけど、
何となく今回は長く続けられそうな気がしています。
そんな周りの無量大数のような発信・投稿への
アンテナはヘニャヘニャに曲げ、
なるべく他との比較や、
自分が発信する内容の質、読者の反応には鈍感になって
書き続けていこうと思います。
自分が死んだ暁には、
これが本になって参列者に配布されればいいなと思います。







話が大きく逸れましたが、
どうして今回ブログを作ったかについて、真面目に記しておこうと思います。

最初の投稿で、映画の論評を書いた品田誠は、
僕と同じく北海道の旭川市出身で、
小学中学高校と同じ、幼なじみのような存在です。
高校卒業後は、違う大学に進みましたが、
どちらも札幌市の大学だったので、
大学2年生ぐらいに久しぶりに会うようになって、
まあ自分のそれほど多くない友人の中でも、
とても長い付き合いになります。

今年7月の上旬、テアトル新宿のレイトショー枠で4日間に渡って上映された
彼の特集上映は初日、2日目、3日目と3日間見に行きました。
『鼓動』以外は何度も見てるけど、古くからの友人として
どうしても上映の場に居たかったし、
その場の空気を自分で見ておきたかった。
うちから結構遠い新宿まで3日通いました。

3日目は上映後に打ち上げがありました。
自分は映画の直接的な関係者ではありませんが、
品田の友人ということで呼んでもらうことに。
ぷらすとでよく見ていた映画評論家の松崎まこと氏や、
品田作品に出演していたキャストの藤原季節くん、
池田大くん、福永マリカさん、芦原健介さんなどがいて、ちょっと緊張する。
こういう場で、品田が僕を紹介する時
「僕に映画を教えてくれた北海道の友人です」と
だいたい言ってくれる。
いやいやそんなことないでしょと思いつつも、
でも確かにそうかも、と思いつつ、
いやいやいやそんなことないってー!なんて思い照れながら挨拶をする。

とても楽しい夜でした。
でも、帰り際にふと自分は
少し寂しい気持ちになっていることにも気づきました。
ここに集まった彼らは、
まだ世間的にはそれほど知名度があるわけじゃないけど、
僕はそれぞれの仕事をそれなりに見ていて、
いいなと思ったことがあったし、
これから売れてほしいと思ってるし、
もっといい仕事がこの先見れるだろうと期待もしている。
みんなには明日からそれぞれ
打ち込むべきものが見えていると感じていた。

 いい評論をして、いい芝居をして、いい音楽を作っていた。
(言い忘れてましたが、この場にはなぜかグッナイ小形というミュージシャンがいました。)
みんな表現の世界に生きている…
ってか俺だけめっちゃ平凡なサラリーマンじゃん!

自分だけはどこか仲間に入りきれないような、
ちょっぴり寂しい気持ちでいました。

でも活力はもらった、そして熱い気持ちも湧いている。
自分は高校の時、ラジオのジングルとか
ゲーム音楽を作る作曲家になりたかった時期もあった。
大学の時は、自主映画を作っていたし、映画製作に憧れていたこともあった。
(もっと遡れば、幼稚園の卒業文集に将来の夢は「えいがかんとく」と書いていた)
けれど、気づいたら情熱の二十歳はとうに過ぎ去り
何者になるために頑張ろうと努力もしなかったし、
決断はいつも先延ばしにして、表現者の道を選ぼうとはしなかった。
それに、お金にならないとか、親に反対されたとかじゃなく、
理由の一つとして、自分が作るもの自信が持てなかった。

でも大学4年生ぐらいから、いつかは物書きになりたいなと思い始めた。
facebookに書いた映画のレビューが好評で、
それを見て映画を見に言ってくれた友人がいたのは自身になったし、
面白いものを書いている自負もあった。
母親も時々、音楽雑誌にコラムを投稿するライターの仕事を始め出して、
それに憧れていたこともある。

とりあえず、何か書き始めよう。

そんなことを
僕はあの打ち上げの翌朝、
始発のホームで考え始めた。

「物書き」とは何か。
皆が無料で世界中で発信できる時代に、その定義はわからない。
稼ぐためでもなく、評価を得るためでもなく、
ただ書くために書きたい。

まずは自分が数年後読み返して楽しめるように、
自分の考えをまとめられるように、
ネットに何かつぶやくことすら怖い自分の
半ばリハビリテーションのような気持ちで、
このブログを始めたいと思う。



コメント

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